特殊切手 「科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ第4集」
科学忍者隊ガッチャマン
最先端科学技術を駆使する特殊部隊を主人公としたアニメーションで、無公害エネルギーという環境問題をテーマとしています。
地球規模での発想により、科学技術の平和利用に関して世界的視点に立脚したスケールが大きい作品となっています。
永久機関
江戸時代の科学者・久米通賢【安政9(1780)年~天保12(1841)年】が製作した「自然水(じねんすい)」と呼ばれる永久機関の模型です。
久米は伊能忠敬の地図製作にも協力し、塩田の開発や我が国初めてのマッチ製作等、他分野で活躍しました。
この模型は不可能なことを世に知らしめるための見せ物用で、当時のチラシが現存します。
切手デザインは、当時のチラシの自然水を紹介している部分です。
(鎌田共済会郷土博物館蔵)
おおすみ
東京大学宇宙航空研究所が打ち上げた日本最初の人工衛星で、重さは24㎏です。
昭和45(1970)年2月11日、L-4S-5ロケットによって鹿児島県宇宙空間観測所から発射されました。
「おおすみ」の名は打ち上げた大隅半島の地にちなんで命名されました。
これにより、日本はソ連、アメリカ、フランスに次いで世界で4番目の人工衛星自力打ち上げ国となりました。平成15(2003)年8月2日、大気圏に突入し消滅しました。
なお、当時の打ち上げランチャーは国立科学博物館に展示されています。
導電性高分子
白川英樹筑波大学名誉教授は電気を通すプラスティック(ポリアセチレン)をつくり、平成12(2000)年、ノーベル化学賞を受賞しました。
現在ポリアセチレンの仲間は、携帯電話用電池等に利用されています。
切手デザインは、ヘリカルポリアセチレンの分子構造イメージと同フィルムの微分干渉顕微鏡写真です。
組織・臓器再生医療
人工的に培養した細胞等を利用し、病気や事故等で失われた臓器や組織を治す治療法です。
切手デザインの上部は、組織・臓器再生医療の研究分野「細胞シート工学」により作製されたの細胞シート顕微鏡写真です。
細胞シート工学とは、患者自身や親族の細胞を摂取して培養し、細胞シート(細胞と細胞を連結したもの)を作成して、皮膚、角膜など患部に移植して治療する技術です。
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