特殊切手 「科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ第3集」
ふしぎなメルモ
女の子「メルモ」が主人公の生科学をテーマとしたSFアニメーションです。
「細胞分裂」や「DNA」「遺伝子工学」「ジェンダー」といった概念をTVアニメーションの世界に取り入れました。
「医学」だけでなく「生物学」をも取り込んだ生科学アニメーションの代表的作品です。
華岡青洲
江戸時代後期の外科医で、曼陀羅華(まんだらげ:チョウセンアサガオ)を主成分とする麻酔薬「通仙散」をつくり、文化元(1804)年に世界で初めて全身麻酔による乳癌摘出手術に成功しました。
以後、舌癌、膀胱結石、脱疽など様々な手術を行いました。
(背景:本草図譜(部分)・所蔵:国立国会図書館)
木製顕微鏡
天明年間(1781~1789年)に製作された和製の木製顕微鏡。
17世紀に西洋で発明された顕微鏡は、18世紀中頃日本に伝わり、大名や蘭学者らにより雪や虫、植物などの観察記録が相次いで出版され、社会的にもミクロの世界がブームになりました。
(所蔵:和田歴史資料館)
高峰譲吉
明治・大正期の化学者で、明治27(1894)年に麹(こうじ)から強力な糖化剤を抽出、これをタカジアスターゼと名づけ消化薬として発売しました。
また、明治33(1900)年には副腎の有効成分を結晶として分離することに成功しアドレナリンと命名しました。
明治45(1912)年に帝国学士院賞を受賞し、翌年には帝国学士院会員となり、国民科学研究所設立の必要を強く訴え、理化学研究所の設立を促進しました。
ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)
目標とする患部(臓器や組織、細胞など)や病原体に、薬物を効果的かつ集中的に送り込む技術です。
薬剤を高分子の膜などで包み、途中で吸収・分解されることを防いで必要なところにきちんと運ぶ技術であり、現在、新薬の開発に匹敵する価値があるとして盛んに研究が進められています。
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